ソロキャンプやグループキャンプなどシーンを問わず大活躍する「キャンプコット」。キャンプ場でベッドやベンチ、荷物置きとしても役立ち、購入しておくと何かと便利です。しかし、一口にキャンプコットと言っても「ロータイプ」や「ハイタイプ」の2種類があり、どちらが自分に適しているのか選択が難しいですよね。また、キャンプ用コットはベッドの代わりとして使われるため「寝心地」や放射冷却現象による「朝晩の冷え込み」に影響の受けにくいモデルを重視したいところです。
そこで本記事では、キャンプコットが初めての方にも分かりやすく、キャンプコット2種の寝心地を徹底比較していきます。ロータイプ、ハイタイプそれぞれの特徴も紹介しますので、ぜひ使い方やキャンプシーンに合わせて検討してみてください。
今回ご紹介するキャンプコット2種はこちら!
今回比較するキングキャンプのキャンプコット2種類は、上の画像左「KingCamp コット KC2027」と画像右「KingCamp コット KC1910」です。
それぞれの基本情報を以下にまとめました。
KC2027(画像左) |
KC1910(画像右) |
|
タイプ |
ハイ・ロー切り替え可能 |
ハイタイプ(ハンモック) |
展開時サイズ(cm) |
長さ190cm×幅65cm×高さ17/41cm |
長さ198cm×幅70cm×高さ70cm |
収納時サイズ(cm) |
長さ55cm×幅19cm×高さ19cm |
長さ82cm×幅16cm×高さ16cm |
重量 |
3.1kg |
6.5kg |
最大耐荷重 |
150kg |
150kg |
生地素材 |
300Dカチオンオックスフォード布 |
300Dオックスフォード |
フレーム素材 |
7075アルミニウム合金 |
7075アルミニウム合金 |
セット内容 |
収納ケース、ポール×2、コット生地×1、脚×3、高さ調整の脚×12 |
フレーム、シート(ポリエステル)、収納ケース |
持ち運び |
◎ |
◯ |
コンパクトさ |
◎ |
△ |
寝心地 |
◯ |
◎ |
組み立てのしやすさ |
◯ |
◯ |
画像左「KingCamp コット KC2027」は、ハイ・ロー切り替えタイプで重量3.1kgと持ち運びがしやすいのが特徴です。サイズ感もコンパクトですので、ソロキャンプやバイクキャンプにもおすすめ!
画像右「KingCamp コット KC1910」は、ハイタイプのキャンプコットで、重量は6.5kgと軽くはありませんが、長さが198cm、幅が70cmとワイドなので大柄の男性にもおすすめ!また、自立式のハンモックタイプなので寝心地が良く、長時間横になっても体への負担が少ないです。
それでは、それぞれのキャンプコットの組み立てのしやすさ、サイズ感、寝心地など詳細に比較していきましょう。
キングキャンプコット2種の収納サイズを比較
まずはキャンプコット2種の収納サイズを比較します!
KingCamp コット KC2027の収納サイズ
「KingCamp コット KC2027」は、収納サイズが長さ55cm×幅19cm×高さ19cmとなり、非常にコンパクト。重量は3.1kgと軽く、手持ちループも付いているため、持ち運びにも便利です!グループキャンプだけでなく、ソロキャンプやバイクキャンプにも活躍します。
KingCamp コット KC1910の収納サイズ
「KingCamp コット KC1910」は、収納サイズが長さ82cm×幅16cm×高さ16cmとワイドな作りで、正直なところ持ち運びがしやすいモデルではありません。重量は6.5kgで、先ほど紹介した「KingCamp コット KC2027」の倍以上あります。しかし、頑丈に縫製されている持ち手が付いているため、両手でしっかりと持ち運べます。コンパクトではありませんが、その分、頑丈なキャンプコットです。
キングキャンプコット2種の高さを比較
画像の手前側が「KingCamp コット KC2027」で、奥側が「KingCamp コット KC1910」です。手前のKC2027は、付属品である高さ調整可能な12本の脚を付けているため、高さ41cmを確保しています。
「KingCamp コット KC2027」の付属している脚を取り外すと、高さが17cmとなり、地面に寝そべっているかのような雰囲気を味わえます。ただし、地面に近いことで冷気や熱気を受けやすいのも特徴です。
次に、ハイタイプの「KingCamp コット KC1910」を見ていきましょう。
KC1910の高さは、地上から70cmあるため、地面からの冷えや熱気を受けにくいのが魅力です。「高さがあると安定感が心配」という方も多いかもしれませんが、頑丈な7075アルミニウム合金によって4点でしっかり支えているため、安定感が抜群です。最大耐荷重が、150kgなので大柄な男性でも問題ありません。
画像左側が「KingCamp コット KC2027」、右側が「KingCamp コット KC1910」。KC2027は、コットの高さを17cmと41cmの二段階に調整可能です。そのため、非常に汎用性が高くどのコットを選べば良いかわからない方、キャンプシーンによって使い分けたい方におすすめ!
一方、KC1910は、地上から70cmの高さを確保しており安定感もあるため、冷気や熱気の影響を受けにくく快適に横になれます。
キングキャンプコット2種の寝心地を比較
さて、本記事の本題であるキャンプコットの寝心地を比較していきましょう。
KingCamp コット KC2027の寝心地
「KingCamp コット KC2027」は、生地に張りがあるため、やや硬めの印象を受けます。そのため、ベッドとしてだけではなく椅子やベンチ、荷物置きとしても使いやすいでしょう。
なお、身長178cmの筆者が寝そべるとやや小さく感じますので、よりゆったりと横になりたい方は身長とコットのサイズも確認してみてください。
KingCamp コット KC1910の寝心地
「KingCamp コット KC1910」の生地も張りがあるように感じますが、ひとたび寝そべると、生地の柔らかさが全身を包み込み、非常に寝心地が良いです。画像からもご覧いただけますが、体を預けるとハンモックのように包み込まれ、宙に浮いているかのような感覚に陥ります。
また「KingCamp コット KC2027」よりも、長さが8cm、幅が5cmほどワイドなので、身長178cmの筆者が寝そべってもくつろげます。柔らかいベッドがお好きな方や腰痛持ちで、硬いベッドだと心配な方でも安心です。一晩横になっても疲れにくく、長時間の使用にもおすすめ!
今回ご紹介しているキャンプコットの中では、寝心地は「KingCamp コット KC1910」が優れています。
キングキャンプコット2種の組み立てのしやすさを比較
次に、キャンプコット別に組み立てのしやすさを比較していきましょう。
KingCamp コット KC2027の組み立て
「KingCamp コット KC2027」のパーツを広げると、画像の通りです。組み立ての工程自体は簡単ですが、コットのポールに脚をはめ込む作業が大きな力を必要とします。このあたりも踏まえて、以下の手順で解説しますので、参考にしてみてください。
①ポールを組み立てます
ポールの内部は、ゴムロープで一体化しているため、バラバラにならず組み立ては容易です。
②ポールを生地に通す
組み立てたポール2本を、生地の左右に通します。
このとき、ポールが生地から飛び出さないよう、画像のようにループの内側へ完全にポールを仕舞い込みます。ループを引っ張りながら、ポールを仕舞い込むと作業がスムーズです。
両方のポールを仕舞い込むと画像のようになります。
③脚を組み立てます
次に脚を組み立てます。
注意点としては、脚を組み立てる際に、真ん中(画像注意書き部分)にあるフレームをアーチ状にすること。お椀型のように逆さまにしてしまうと、キャンプコットの生地にたるみが生じてしまい、機能性が低下します。脚を組み立てる際は、必ずアーチ状になっているかを確かめてください。
④脚をポールにはめ込みます
最後にアーチ状に組み立てた脚をポールにはめ込めば完成です。
ただし、脚をポールにはめ込む際に非常に大きな力が必要!コツとしては、片方の脚をポールにはめ込み、そのまま思い切り引っ張りながら、もう片方のポールに、はめ込むようにしましょう。女性の場合には、組み立てが難しいかもしれませんので、あらかじめご注意ください。無事に脚をはめ込むことができたら完成です。
この時点で高さ調整用の脚を装着すれば、高さ41cmを確保できます。
KingCamp コット KC1910の組み立て
次に「KingCamp コット KC1910」を組み立てましょう。
画像の通り、パーツが生地・フレーム(ポール)・保護キャップの3点から構成されており、先ほど紹介した「KingCamp コット KC2027」よりも、点数は非常に少ない印象です。
①フレームを組み立てます
まずはフレーム(ポール)を組み立てます。組み立てると言っても、フレーム内部はゴムロープで一体化しているため、バラバラにならず誰でも簡単です。
フレームを組み立てると、上の画像のような状態になります。
滑り止めにもなる付属の保護キャップも装着しましょう。
保護キャップを脚にはめ込む際に「パチン」と音がなり、しっかり固定されていれば問題ありません。
②組み立てたフレームにシートをかけます
シートは、足元から通します。シートにKingCampのロゴがある方が、足側です。まずは足元2ヵ所にシートを通します。
③シートのループを思い切り引っ張りながらフレームに通します
足元のフレーム(ポール)にシートをかけることができたら、頭側も同様の手順で進めるのですが……
ここからが問題です。
というのも、画像のように頭側のシートにあるループを持ちながら、生地を引っ張りフレーム(ポール)にはめ込むのですが、非常に大きな力が必要!特に商品が届いたばかりだと、生地が思うように伸びずに重労働です。2回目以降の組み立てなら、多少生地が伸びてシートをかけやすくなりますが、それまでは女性の力だと難しいかもしれません。
コツとしては、片方の手でフレーム(ポール)をしっかり持ち、もう片方の手でシートのループを思い切り引っ張り、はめ込みます。生地の耐久性はあるため、強引にはめ込むのがコツです。2回目以降は、多少生地が伸びるため、1回目ほど苦労はしません。
④完成
このように装着したシートに張りがあれば、問題ありません。また「KingCamp コット KC1910」の収納袋を付属の携帯枕に装着すれば、ミニ枕が完成します。上の画像では、携帯枕に収納袋を入れていないため膨らんでいませんが、装着すればミニ枕になりますよ!
まとめ
本記事では、ソロキャンプやバイクキャンプにも持ち運びがしやすい「KingCamp コット KC2027」とハンモック仕様で快適な「KingCamp コット KC1910」を比較しました。結論ですが、寝心地という点で言えば、ハンモック仕様で優しい感覚に包み込まれる「KingCamp コット KC1910」が非常におすすめです。
筆者は腰痛持ちでもありますが、長時間寝そべっていても、ゆったりとくつろぐことができました。またワイドな設計のため、大柄の男性にもぴったりです。
今回は、寝心地を優先したコットの比較でしたが、使用する状況や何を重視するかで最適なコットが変わります。自分が求めるキャンプシーンに合わせて、選んでみてください。